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“空氣突然安靜”最佳的日語表達是「シーン」?

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現代の日本語には、靜かさを表現するものとして、「シーン」という言葉がある。今では當たり前 の表現だが、そんなに古い言葉ではない。文學作品上に始めて現れるのは、夏目漱石の「虞美人草」の中でということだ。昭和になってから、「鉄腕アトム」で知られる漫畫家手塚治蟲が使用したことから、一般に普及したといわれる。

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在現代日語中,有一個表現安靜的詞「シーン」。雖然它現在是一個常用表達,但並不是一個古老的詞彙。這個詞第一次出現在文學作品中是夏目漱石的《虞美人草》。據說進入昭和時代以後,因“鐵臂阿童木”而爲人熟知的漫畫家手冢治虫使用了這個詞彙,從那時起才漸漸普及開來。

「シーン」という表現にはたしかに、靜かさを伝える豊かなイメージがある。山中を歩いている折柄など、自然の靜寂なたたずまいを表すのに、この「シーン」という言葉ほど相応しいものはない。

「シーン」這個表現確實有傳達安靜的豐富意境。但在表達走山路時自然的靜寂狀態時,「シーン」這個詞語可就沒那麼合適了。

芭蕉は靜かさの表現をするのに、靜かさそのものではなく、セミ の鳴き聲を持ち出すことによって、逆説的に表現しようとした。その頃には、靜かさを直接言葉で語ることは無粋 に思われていたのだろう。靜かさとは本來的にネガティブなものだ。言葉はネガティブなものを直接表現するには適していないから、芭蕉はセミの聲を前面に押し出すことによって、その裏側にある靜かさをクローズアップ しようとしたのだろう。

松尾芭蕉在表達安靜時,卻沒有用安靜這個詞本身,相反他是用蟬鳴聲來表現。那個時候,直接用語言來表達安靜被認爲是不懂風趣的吧。本來安靜就是消極的。用語言直接表達安靜是不合適的,所以松尾芭蕉把蟬鳴聲放在前面,是想從側面來給安靜一個特寫吧。

夏目漱石が始めてこの言葉を用いたとき、彼はそれを、ひらがなで「しん」と表現していた。漱石は漢學の素養が深かったから、漢文で靜かさを表現する言葉「森閑」をひねって、こんな表現を思いついたのであろう。手塚治蟲はそれを「シーン」とひねりかえることによって、言葉にいっそう豊かなイメージを與えた。だからこそ現在の日本人は、この表現を好んで使うようになったと思われるのである。

夏目漱石第一次使用這個詞語的時候,把它用平假名「しん」來表示。夏目漱石的漢學修養極高,他斟酌了漢語中表現安靜的詞彙「森閑」(しんかん),纔想出這樣的表達吧。手冢治虫經過反覆斟酌最後用了「シーン」,在語言基礎上更增添了豐富的意境。正因爲如此,現在的日本人才變得喜歡使用這個表達。

ところで、この「シーン」という言葉に対応するような音は、現実にも存在するのだろうか。靜かさとは音の不在といえるから、それを表す音があるといえば逆説的にも響く。

但是,「シーン」所對應的聲音,真的存在麼?因爲安靜是表達沒有聲音的意思,如果反過來說存在有可以表達安靜的聲音會更令人吃驚。

その辺の事情を、最近のNHKのバラエティ番組が特集していた。山奧の小屋に泊まったある女性が、森に包まれて眠りながら、この「シーン」という音を聞いたことがあるというので、その音の正體を確かめるために、科學的な実験を施してみた。どんな音も聞き漏らさない精巧な機械を用いて、山中にこだましていると思われる音を拾ってみたのである。

最近,NHK的綜藝節目將此做成了特輯。一位曾在深山小屋過夜的女性,在森林的懷抱中入睡時聽到了「シーン」的聲音,因此爲了確認是否有這個聲音,他們進行了科學的實驗。用一個不會聽漏任何聲音的精妙儀器,收錄山中迴盪的聲音。

その結果、そのような音が発せられていということは確かめられなかった。どうも、自然界にはそのような音が生じているという事実はないらしいというのだ。

結果確認了沒有這樣的聲音。也就是說,自然界是不存在這樣的聲音的。

番組はさらに分析を進め、女性が外界から出ていたように感じた音は、実は自分の耳のなかから出ていた音だったのだろうと推測していた。

節目進行了進一步的分析,推測出女性感知到的外界發出的聲音,實際上是從自己的耳朵裏發出來的。

人間の耳の奧には「ダンス細胞」というものがあって、外界からキャッチした音を増幅する役目を果たしている。この器官は普通の狀態では、さまざまな音を適切な音量に調節して人間の脳に伝えているのだが、音が全くない狀態、つまり沈黙の世界にあっても活動をやめない。そうした狀態にあっては、周囲の音が全く聞こえない代わりに、この器官が活動することにともなって出る音が脳に伝わり、それがあたかも、外界の音のように聞こえるのではないか。それが「シーン」という音の実體なのであろう、そう番組は結論していた。つまり、靜かさそのものを伝えるような音は、自然界には存在しないという結論である。

人類的耳朵裏有一種“舞蹈細胞”,可以放大從外界捕捉到的聲音。這個器官的普通狀態是把各種各樣的聲音調節到合適的音量傳入人的大腦內,但是在完全沒有聲音的情況下,也就是沉默的世界,它也不會停止活動。在這種狀態下,雖然周圍沒有任何的聲音,但這個器官運動時所伴隨的聲音會傳入大腦內,這聽起來可能就像外界的聲音一樣吧。節目組最後下的結論是:這就是「シーン」聲音的真面目。也就是說,傳遞安靜本身的聲音,在自然界中是不存在的。

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